近年、働き方が見直されるようになり「ノマドワーク」や「ワーケーション」というのが注目を集めています。
海外ノマドと聞くと、ブロガーがイメージされるかもしれませんが、果たして動画編集者がノマドをすることは可能なのでしょうか?
実は僕もずっと疑問に思っていて、万が一行って失敗したら…とずっと躊躇っていました。
ですが、勇気を振り絞って現在タイにて絶賛実験中なので、途中経過を記事にまとめてみたいと思います!
- タイでノマドをする際の環境(For 動画編集)
- 滞在先について
- 必要な予算
- そのほかの準備
タイでノマドをする際のネット環境 (For 動画編集)
動画編集を仕事にしている人なら、これが1番気になるのではないかと思います。
僕たち動画編集者は、扱っているデータのサイズが大きいからです。
僕たちは重い時には1本で20GBもあるような動画ファイルを扱っています。
一般の人が言う「ネットの使用は何の問題もなかったよ」というのは、あくまでもマップの使用やネットの閲覧には問題がなかったと言うだけで、YouTubeに動画をアップしたり、納品したりというのは少し事情が異なるんですよね。
「行ってみたら遅すぎて全然仕事になりませんでした」では、迷惑をかけてしまいますし、最悪のケースでは失注という可能性だってあります。
だからこそ僕も、「ネットでは『問題ない』って書いてあるけど本当かな…?」と弱気になって、なかなか一歩踏み出せませんでした。
最終的には、バンコクのコワーキングスペースや高速Wifiカフェの充実ぶりなどを根拠にタイへ来る決心が付いたのですが、現時点での感想は、「今のところ問題ないが、宿泊先や滞在する街を選ぶときは注意が必要」というのが正直な感想です。
ホテルやカフェなどの場所ごとのネット事情について、もう少し詳しく見ていきましょう!
- ホテルのネット環境についてどうなの?
- カフェなどのフリーwifiってどうなの?
- コワーキングスペースなどの事情は?
- SIMカードとテザリングは?
ホテルのネット環境について
結論、これは「場所による」という答えになります。
例えば、1軒目のホテルではネットが非常に強く、2GB程度の動画をYouTubeにアップするのに、5〜10分ほどでアップロードすることができました。
これは、日本のネットと遜色ないのではないかと思います。
一方で、2日目のホテルのwifiでは、同じ動画をアップするのに40分ほどかかりました。
どちらも1泊5,000〜6,000円のホテルで、料金に大きな差はありませんでした(むしろ2日目のホテルの方が高かったです。笑)
価格帯としては、タイの中ではそこそこ贅沢ができる価格帯になります(ヒルトンホテルのような豪華さはありませんが、日本のビジネスホテルよりは遥かに快適なホテル)
ですが、ホテルによってこれだけの差が出てしまうんですよね。
経験上、YouTubeでアップされる動画の多くが、尺にして10分前後。
4Kなのかどうかで変わってきますが、サイズにすると2GB〜10GB前後になるのではないかと思います。
ホテルを選ぶときは、仕事のスケジュールとwifi速度をしっかりとチェックするといいと思います!
また、詳しくは後ほど解説しますが、バンコクには比較的早いwifiを提供しているカフェやコワーキングスペースがあります。
不安な場合は、そういった施設にアクセスがいいエリアを選ぶといいでしょう。
- 不安な場合は日本にいる誰かにバックアップをお願いするのも手
- バンコクでは、カフェやコワーキングスペースにそれなりの高速wifiがある(不安な場合は近隣に良いネット環境があるエリアのホテルを選ぶのもひとつ)
Airbnbのネット環境について
僕は滞在先を選ぶとき、プライベートネットがある宿に絞って探しました。
Airbnbの選択肢はたくさんあるので、そこに関してはあまり困らないと思います。
今回、僕は高速wifiと書かれた部屋を借りてみました。
上りが15Mbpsなので、2〜3GB程度の動画だったら10分くらいでアップできるのですが、5ギガくらいになってくると30〜40分くらいかかってしまうので、本音を言うと100Mpbs以上は欲しいところではあります。
現状はzoomミーティングは全く問題がなく、動画のダウンロードなどやアップも、日本にいる時よりやや時間はかかりますが、大きな支障なく仕事はできています。(サイズが大きいものは日本にいる間にダウンロードしてきたのも大きいと思いますが。)
今後支障をきたすことがあるようだったら、アップロードで100Mbps以上使える場所を探して移るか、仕事する際に通うかしたいと思っています。
参考にしてみてください。
実は近隣で1箇所、100Mbps前後で回答をもらっていたところがあったんだけど、レビューを見たらwifiが繋がらないことがある、と書いてあったから、長期契約には不向きだと思ってやめたんだ。
この辺も参考にしてみてね。
カフェのネット環境について
タイではほとんどのカフェでwifiを提供してくれていますが、速度についてはあまり期待しないほうがいいのではないかと思います。
そんな中でもバンコクにある「Oasis」というカフェは、かなり強めのwifiを提供してくれているようで、他の方の記事によると
ダウンロードが190Mbps、アップロードが109Mbps
ということでした。(参考にさせてもらった記事は下記の記事になります)
ですが、ここまでネット環境が整備されているカフェはそんなに多くないという印象です。
恐らく、バンコクを出てしまうと見つけるのではないかと思います。
例えば、昨日訪れた「Drifter’s Cafe」というカフェ
フリーWifiを提供してくれていて、近隣情報などを調べるのには問題ありませんでしたが、店内でもやや接続が不安定なタイミングがあり、ブログの執筆は可能でも、動画のアップには少し心許ない難しい印象でした。(2024年4月時点のお話なので、変わっている可能性もあります。)
ただ、ご飯も美味しく、ビーチに面していて雰囲気は最高でした。(電子機器は潮風注意)
そもそもカフェで仕事をしながら、動画をアップしたいというのが贅沢です。
本を読んだり、物思いに耽ったりするのにはとてもいい場所だと思うので、みなさんぜひ行ってみてください!
ちなみに、いま僕が記事を書いているパタヤの「Sloths Cafe & Co Working Spaece」というカフェの場合、
アップ: 5.984 Mbps
ダウンロード: 9.367 Mbps
ブログを更新するのには何の問題もないですが、動画をアップするにはやっぱり少し遅いですね。
試しに2GB程度の動画をアップしてみましたが、30分以上かかっています。笑
フラっと出かけて、かついつでも仕事ができる状態でいたいなら、バンコク近辺にいるのが安心だと思います。
少し時間や気持ちのゆとりを持ったり、仕事はホテルで缶詰状態でいいのであれば別の街へ行くという選択肢もできますね!
ただし、海沿いの街でパソコンを使うときは潮風に気をつけてね!
外は40度近い気温で暑いから、屋内で使える場所のほうがいいね!
コワーキングスペースのネット環境について
前述した通り、僕が今記事を書いているこのカフェもコワーキングスペースの名前がついていますが、どちらかというとカフェがメインでwifiのスピード自体はそこまで早くありません(wifiを提供してくれているだけでもありがたいのですが)
バンコク以外で、格安のコワーキングスペースに期待するのは難しいかもしれません。
ネットで調べると1日500円、年間契約でも5,000円程度で使えるというバンコクの「AIS Design Center」 というワーキングスペースが出てくるかもしれませんが、2023年に閉鎖してしまったのでご注意ください!(僕は引っかかりました。笑)
バンコク滞在の際に、AIS Design Centerの代わりに現地の友人から勧められたのが、True digital park。
1日最大1,200〜1,500円程度で使えます(為替によって変動)。
時間の関係で実際に行くことはできなかったので、機会があれば実際に利用して速度を測ってみたいと思います。
現地SIM+テザリング
今回AISという会社で現地のSIMカードを購入してみました。
10日間の使用、5G回線を最大30GBまで使用可能という条件で約350バーツ(日本円で1,500円前後)でした。
繋いでみた結果は
アップロード: 2.530 Mbps
ダウンロード: 5.415 Mbps
場所によってはもう少し早くなるかもしれませんが、仕事をするのにはきつい数字でした。笑
滞在先について
ホテルやカフェのwifiで書いたように、滞在先については
①滞在する街
②滞在するアコモデーション
この二つの視点で選ぶ必要があるかなと思います。
滞在する街について
これについては、「仕事環境」という面で選ぶなら、バンコク一強だと思います。
やはりタイの首都であり、ノマドワーカーの招聘に力を入れているだけあって、生活用品を揃えるのにも、ネット環境を探すのにもバンコクはとても便利です。
少し騒がしいのがデメリットですが、適度に外出してシティライフを満喫しながら働きたい方は、バンコクに滞在するのがいいかなと思います。
一方で、「宿に缶詰になってもいいから静かな生活のほうがいい」「多少不便でも自然が近くにある場所のほうがいい」という方は、予約時にwifi速度さえ注意すれば、今僕が滞在しているパタヤやチェンマイなどへ移動してもいいと思います。
個人的にはプーケットに行きたいのですが、wifiスピードをまだ調べられていないので、これから調べたいと思います。笑
滞在するアコモデーションについて
1週間以上の長期滞在をするなら、個人的にはAirbnbなどでアパートの個室を長めに借りるのがおすすめです。
①ホテルよりも安く済むから
②wifiについても幅広い選択肢があるから
③個室なので周りに気を遣う必要がなく、セキュリティも強いから
デメリットとしては、ホテルの場合何かあった時にフロントに相談できるのに対し、部屋を借りると自分の力で全て解決しないといけないことです。
生活費について
二人で滞在すれば、生活費をシェアできる分もう少し安く済みますが、本記事では一人滞在を前提としてお伝えしたいいと思います。
結論、30万円の貯金と、ひと月あたり30万円前後の収入があれば、1か月くらいは精神的にもゆとりを持って過ごせるのではないかと思います。
詳しい内訳は下記を参考にしてください。
宿泊費
宿泊費については、セキュリティやプライバシーを考えると、電気代や水道代込みで大体1泊3,000〜4,000円程度のところに泊まることをお勧めします。
ドミトリーの安い宿なら1泊1,000円くらいのところもたくさんありますが、パソコンを盗まれたりしたら大変ですからね。
1泊3,000〜4,000円出すと、月額で10万円前後の計算になりますが、ジム付き、プール付きのアパートに滞在可能です。笑
食費
これはピンキリなのですが、ローカルの安価なレストランを見つけることができれば、大体1食300〜500円程度で済ますことができます。
なので、1日あたりの食費が1,200円程度と見積もると、大体1ヶ月あたり3.6万円くらいです。
ただし、観光地の近くの観光客向けのレストランだと1食800円くらいしたり、慣れていないとローカルレストランの見つけ方や営業時間が把握できず、高めのレストランに行くことになったりします。
また、タイでは水道水が飲めなかったり、レストランの水が有料だったりするので、別途飲み物代を1日あたり数百円見積もっておくといいと思います。
それらを考慮すると、最初の1週間程度は1日あたり2,000円くらいを見積もったほうがいいのではないかと思います。
ちなみにタイでは、500mlの水はコンビニで1本40〜50円程度で売っています。
慣れてきたら、良心的な価格のレストランを見つけたり、10Lの水を買ってボトルに詰め替えて携帯するなどの余裕が出てくるので、1週間〜10日くらい経てば、徐々に食費は抑えられていくと思います!
Topsというスーパーが近くにあるところのほうが、買い出しが便利!
*紛らわしいのですが、Tops Dailyだとコンビニに近いイメージで品揃えが悪いので要注意
交通費
これが意外とかかります!
バンコクでは話が違うかもしれませんが、タイでは日本のように公共交通機関が発達していません。
そのため、どこに行くにもタクシーを利用する必要があります。
タクシー自体、10km乗っても800円くらいで移動できるので、価格だけ見たら日本より遥かに格安なのですが、数キロの移動のたびに払うとなると、地味にコストが掛かるなという印象です。
ちなみにタクシーに乗る際に、1番安く済ませる方法としては「街中でセダン型のタクシーを捕まえてメーターを回してもらう」というものになると思いますが、これが意外と難しい。笑
SUV型の高いタクシーしかいなかったり、英語だと目的地が伝わらなかったり、敢えて伝わってないフリをして遠回りをされたり、、、
Grabというアプリ(Uberのタイ版)を使うのが1番安全で簡単で安心ですが、配車料などが掛かる分、少し高くつきます。(と言っても200〜300円程度ですが)
生活スタイルなどにもよるので、一概に言うのも難しいですが、ひと月あたり1万円くらいは見込んでおくといいのではないでしょうか。
タクシー代をケチって日中で歩くと熱中症になったり、安く済ませようとしてバイクタクシーを使うと事故に巻き込まれる恐れがあるから気をつけてね!
通信費
僕は楽天モバイルを契約してきたのですが、結局現地でSimを購入しました。
楽天モバイルは月2GBまで海外でも高速通信が可能と謳ってはいるのですが、3Gのエリアも多く、クレジットカードの会社に電話する際に不便だったからです。
現地のSIMはAISという会社のものを、10日間分で1,500〜2,000円くらいで購入できます。
- 5Gの回線を30GBまで使えるようになる(安定したネットで安心感)
- タイの電話番号をゲットできる(めちゃくちゃメリットあり)*後述
ローカルレストランやタクシーは、クレジットカードを使えないケースも多いのですが、現地のSIMを購入してタイの電話番号を手に入れるとQRコード決済が使えるようになります。
安心と快適を1,500円で買えると考えたら、めちゃくちゃいいと思いませんか?笑
必要経費だと割り切って購入することをお勧めします!
合計
純粋なタイでの生活費としては、20万円程度あれば、かなり充実した生活が送れると思います!
ホテル代:10万円前後
食費:5万(節約しまくれば3万円前後で行けますが、慣れないうちは他の出費も予想されるため)
交通費:1万
予備費:5万円(現地アクティビティを楽しんだり、緊急の出費)
その他日本の社会保険料や携帯、Adobeなどの金額を入れると総額では25〜30万円前後といったところでしょうか。
30万円くらい貯金があって、ひと月あたり30万円くらいの収入があれば、あまり貯金に手をつけず過ごすことができると思います。笑
ちなみに航空券は、片道大体2.5万円くらいでいけるよ!
そのほかの準備
デビットカードを持ってきて
僕はこれをせずに爆◯しかけました。
現地では意外と現金またはQRコード決済しか受け付けないお店が多いです。
QRコード決済は現地の銀行か、現地の電話番号を手に入れれば使用することができるようになりますが、現地の店で手続きをするため言語の壁が出てきます。
また、クレジットカードのキャッシングもできますが、カードによっては使えないATMがあったり、手数料がかかったり、よく分からない理由で使えなかったりなどのデメリットもあります。
そのため海外の現地通貨で引き出せるデビットカード(ソニーバンクウォレットなど)を持ってきて、いつでも現金を引き出せるようにしておくと安心です。
帽子
タイの気温は連日40度近くまで上がります(最低気温ですら30度くらい)。
帽子は現地でも買うことができますが、探しに行くまでの間は帽子なしで過ごす必要があったり、機能がいまいち分からなかったりするので、使い慣れたものを持参することをお勧めします!
外出する際に帽子がないと熱中症になるのでご注意ください!
サングラス
帽子と同様、日差しが強いのでサングラスも持参をお勧めします。
また、道端を歩いていても他人と目が合いにくくなるので、悪質な客引きから執拗に声をかけられにくくなるという利点もあります。
現金は5万円以上は持ってきて
デビットカードの件と少し被りますが、現金は最低5万円以上はあったほうが安心だと思います。
まとめ
タイで10日間、動画編集でフリーランスノマドワーカーとして働いて感じたことを記事にしてみました。
ネット環境については、可能であればアップロードで100Mbps以上欲しいところではありますが、現状20Mbps程度でも支障なくやれています。
また、タイではフリーwifiも充実していますが、動画のアップなどをするには十分とは言い難く、動画編集者にとっては歯痒い部分があるかもしれません。
仕事をガチガチに詰め込んでいる場合は、バンコク近辺でネットが速いカフェやコワーキングスペースにアクセスのいいところに滞在するか、滞在先を探す際にwifi速度を確認して宿を取るのがいいのではないでしょうか。
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