1. 基本用語(編集の前に知っておきたい)
フレームレート(FPS)
普段私たちが目にしている映像は、実は1秒間に何枚もの画像を連続して流すことで「動きのある画(え)」のように見えています。
イメージとしては、パラパラ漫画のようなイメージです。
このとき、1秒間に何枚の絵(実際はフレームと呼ぶ)を表示しているかを「フレームレート」と呼びます。
当然、1秒間に表示される画像枚数が多ければ多いほど動きが滑らかになり、少なければ少ないほどカクカクした動きになります。
一般的に使われているフレームレートは下記の通りです!
- 24fps(映画やシネマ風の映像)
- 30fps(標準的な動画)
- 60fps(スムーズな動きが求められる映像)
画像枚数が増えれば増えるほどデータは大きくなり、少なくて済むのであればデータは小さくなります!
クライアントから撮影時の設定のアドバイスを求められたときは、上記の内容を参考にアドバイスをしてみてください!
解像度
動画の画質を決めるピクセル数。
意外と分かりにくいので、
解像度:写真のサイズ
シーケンス:写真枠の大きさ
というふうに捉えていただくと分かりやすいと思います。
代表的な解像度は:
- HD(1280×720)
- フルHD(1920×1080)
- 4K(3840×2160)
一般的にはフルHDで撮ることが多いですが、近年はiPhoneのカメラの進化などにより4Kも主流になってきています。
4Kで撮影した動画は容量も大きくなるので、クライアントと相談しながら決めてみてください!
アスペクト比
縦横の比率のことです。
- 16:9(一般的なYouTubeやテレビ)
- 9:16(縦型動画、InstagramリールやTikTok、YouTube Shortsなど)
- 1:1(正方形動画、Instagramフィードなど)
コンテナ(ファイル形式)
動画を保存するファイル形式。
- MP4(汎用性が高く、YouTubeなどでも使われる)
- MOV(Apple製品との相性が良い)
- AVI(Windowsで使われることが多い)
モーショングラフィックス
テキストや図形を動かすことで、映像に動きやインパクトを加える技術。
例えば、「画面の下から登場するテロップ」や「伸びる下線」などが挙げられます!
2. 素材準備・取り込み関連
シーケンス
編集の基盤となるタイムラインの設定。
シーケンスでは主に「フレームレート」と「シーケンスサイズ(対応解像度)」を設定します。
「シーケンス=写真立てのサイズ」「動画の解像度=収納したい写真のサイズ」という風に捉えていただくと分かりやすいと思います!
例えば、A5サイズの写真であったらA5サイズの写真立てを用意するように、動画の解像度が4Kならシーケンス設定は基本的には4Kのサイズを選択します。
ただし、動画サイズが4Kの場合、フルHDのシーケンスを使用するという方法もあります。
オーディオレベル
音量の大きさを示す単位(dB)。適切な音量調整が重要。
ピーキング
音量が基準を超えて割れる状態。音割れを防ぐために調整が必要。
ホワイトバランス
映像の色温度を調整し、自然な色合いにする。
カラーコレクション
映像の色を整え、自然な見た目にする処理。
3. カット・編集作業関連
ジャンプカット
不要な間をカットして、映像をスムーズにつなぐ編集手法。
トランジション
シーンとシーンをつなぐエフェクトのこと。
- フェード(徐々に暗転または明転する)
- ディゾルブ(映像が徐々に重なって切り替わる)
カット編集
不要な部分を削除し、必要なシーンをつなぐ作業。
タイムライン
映像や音声を配置する編集画面。
4. エフェクト・演出関連
キーフレーム
アニメーションやエフェクトの変化を設定するポイント。
テロップ
動画内に表示される字幕や説明テキスト。
レイヤー
編集ソフトで映像やテキストを重ねる仕組み。
エフェクトプリセット
事前に作成されたエフェクト設定を適用する機能。
エフェクトのテンプレートのようなものだと思ってもらうと分かりやすいと思います!
スケール
映像やオブジェクトのサイズを変更する機能。拡大・縮小を調整し、画面に適したサイズに変更できる。
アンカーポイント
オブジェクトの基準点。スケールや回転の中心点を設定し、どの位置を軸に変形するかを決める。
5. 書き出し・納品関連
エンコード
動画を圧縮し、再生しやすい形式に変換する作業。
レンダリング
編集後の動画を滑らかに再生するための処理。
6. YouTube・SNS向けの編集用語
サムネイル
動画のカバー画像。クリック率を左右する重要な要素。
エンドスクリーン
YouTube動画の最後に表示される誘導リンク。
これらの用語を理解すれば、動画編集の基礎がしっかり身につきます。特にYouTubeやSNS向けの動画制作をする場合、視聴者の行動に影響を与える要素を理解し、効果的に活用しましょう!
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