OpenAI社が発表したテキストから動画を生成することができるAI「Sora」。
これまでもCanvaなどで使用できるアプリで、テキストから動画や画像を生成してくれるサービスはありました。
では、一体Soraは他のアプリと比べて何が違うのでしょうか?
また、一部ではSoraの登場によって動画編集の仕事が危ないなどと言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
色々検証をしてみたので、本記事で詳しく解説していきます!
- 他の動画生成AIとSoraの違い
- なぜSoraが脅威と言われているのか
- 動画編集の仕事は本当になくなっていくのか
他の動画生成AIとSoraの違い
結論、それは「応用力」と「クオリティ」です。
例えばCanvaなどで提供されているアプリ「Magic Media」も、「Sora」と同様にテキストから動画や画像を生成することができます。
ただし、これはあくまでも入力されたテキスト指示(プロンプト)に従って画像や動画を生成しているに過ぎません。
- 自分が持っている画像を送信して動画に作り替えること
- 自分が持っている動画を送信して解像度や画角などを修正すること
- 異なる映像を融合させて一つの映像にすること
- アニメのようにキャラクターが滑らかに動く映像
- 人間の目の動きや反射といった自然法則をハイレベルで動画に反映させること
ちなみにこのサイトのファビコンとして使用している上記の画像もCanvaの画像生成AIを使用して作成したものです。
クオリティとしては十分満足なレベルですが、「Sora」を使えばさらにこの少年を動かしたり、本をめくったりといった動きをつけることができてしまうんです…
なぜSoraが脅威的だと言われているのか
一番の理由は今まで「人の技術」「高価な機材」の末に成り立っていたものが、テキストの入力だけで済んでしまう世界に変わりつつあるからです。
例えば、古井戸からお化けが出てくる映像を作りたい時に、これまでは誰かが演じるか、高度なCG技術を駆使して合成する必要がありましたが、これからは井戸の写真を用意して「井戸の中からお化けが出てくる」と入力するだけで、その映像が作れてしまうんです。
他にも、技術的に西部劇時代のアメリカを空撮した映像などは撮ることができませんでしたが、これからはテキスト一つで、その時代は技術的に難しかった映像でも創り出すことができてしまいます。
つまり、今まで映像で表現できなかったことが表現できるようになったり、当時の技術では不可能だった映像を創ったり、限られた人だけが提供できていた技術や映像が提供できるようになるわけです!
Soraが一般使用できるようになったら、今後は映像素材のクオリティがどんどん高くなっていきそうだね。
「Soraでできることをもっと詳しく知りたい」という方は、こちらの記事もご覧ください!
動画編集の仕事は本当になくなっていくのか
これらを踏まえて、動画編集の仕事は本当になくなっていくのかを考察したいと思います。
結論、編集の仕事は無くならないと思います。(一部のカメラマンやアニメーター、ソフトスキルしかない編集者などは今後大きな影響を受けるかもしれません)
むしろ、これまでCMを作れなかった人でもCMが作れるようになったり、マーケティングで提案できることの幅が広がったりするのではないでしょうか?
根拠も書いていきたいと思います。
どんな映像を使うべきか、誰が決めるのか?
例えば、下記のような設定で
- あなただったら、何を動画の中に組み込みますか?(東照宮? それとも大自然?)
- もし、東照宮を紹介するなら、どんなポイントをどう見せますか?
- どっちの映像を先に見せますか?(ビフォーアフターの様子? ダイエットのやり方?)
- どんなフレーズや映像を入れますか?
テキストで指示を出せばAIが動画を作ってくれるとしても、どんな映像にして欲しいか、映像の中にはどんな要素が必要なのか、どんな順番で使うのか、考えるのは人間です。
そして、これらを決定するためには、当然知識が必要です。(決め方をAIに聞いてしまうというのもできますが)
正解も不正解もないから、僕たちが持つ「経験」や「知識」で、できることとクライアントのイメージをすり合わせて仕事を進めていく必要があります。
もちろん、そのためには「デザイン」「マーケティング」「ライティング」などの知識が必要になってきますが、逆を言えばそこの勉強を怠らずにやれば、AIが台頭してきても極端に恐れる必要はないのかなと思います!
未来に怯えるのではなく、新しくできるようになったことにワクワクできるように、できることを着実に増やしていきましょう!
まとめ
OpenAI社の開発した「Sora」は、これまでの動画生成AIより高性能で、できることの幅は広がりました。そのため、今まで特別な技術や知識がないとできなかったことが、一般の人でも実践しやすくなりそうです。
そのため動画編集者にとっては、仕事はなくなるどころかむしろ活躍の可能性が広がったように感じます!
ただし、AIを活用して映像関連の仕事を広げていくためには、マーケティングやライティング、デザインなどの知識が必要になってきます!
ぜひその辺りの知識を吸収して、AIと共存でできる編集者を目指していただけたらと思います!
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