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【活動報告】ベトナムの自閉症支援学校のWEBサイト立ち上げを支援させていただきました

目次

活動報告

──ベトナムで出会った先生たちは、いつも子どもたちのことを真剣に考えていました。

そんな姿に心を動かされ、社会貢献活動の一環として、ベトナムの自閉症の子どもたちを支援する学校「CAM(ほホーチミン市)」「Happy Kids(ドンナイ省)」のWEBサイトの立ち上げをお手伝いしました。

英語で自分の考えを伝えたり、相手の意図を汲み取ったりするのは、正直簡単ではありませんでした。

でもだからこそ、複雑なことをシンプルに置き換えて伝えたり、シンプルに置き換えるために敢えて概念を抽象化してみたりする中で得られた気づき、学びも多くありました。

また、相手の想いの本質に気づかされたりする場面も多くあり、支援する立場でありながら、この経験は私自身にとっても大きな学びになりました。

サポートを行う中で、

改めまして、関係者の皆様には、心からの感謝をお伝えさせていただきます。

具体的な支援内容や学校の概要は下記にまとめさせていただきました。

ぜひ最後までお読みいただけると嬉しく思います!

Web立ち上げに向けた具体的な取り組み

サイトの立ち上げでは、理念の整理やコンセプト設計から始まり、下記のようなことを行いました。

サイトの立ち上げで行ったサポート
  • 初期設定・ドメイン/サーバー環境の整備
  • サイト全体の構成設計
  • トップページ・主要ページ(コース紹介/FAQなど)の制作
  • 保護者向けコンテンツの作成
  • 現地チーム向けの「継続的発信」指導(テーマ設定・記事執筆ポイント)

そして、現地の先生方や子どもたちと関わる中で、Webや記事制作という「言葉の支援」だけでなく、子どもたちが“言葉以外でも楽しめる世界”を感じてもらえたらと思い、日本から絵本の寄付も行いました。

絵本を手にした子どもたちの表情を見て、“伝わることの喜び”をあらためて実感しました。

Happy Kids と CAMについて

「Happy Kids」は2024年11月1日に、「CAM」は2025年7月にベトナム人女性の「Thanh先生」によって開校された、自閉症を中心とした学習遅滞や脳性麻痺などの子どもたちの療育を行うための支援学校です。

Happy Kidsの中の様子

両校では、2〜8歳までの子どもたちを対象に、就学前プログラムや個別介入プログラムを提供しており、言葉でのコミュニケーションが苦手な子どもたちのために、PECSと呼ばれる絵カードを使ったコミュニケーション方法を用いて「伝える力」のトレーニングを行ったり、ABAやTEACCHというアプローチによって問題行動を減らす支援を行ったりなど、障害を抱える子どもたちの自立をサポートしています。

CAMの外観
CAMで使われている遊具

ちなみにCAMという名前は二つの想いから付けられた名前だそうで、

①Company(伴走)、Ability(能力)、Miracle(奇跡)の頭文字から込められた想い

②ベトナム語でオレンジ(みかん)を意味する「Cam」から込められた「明るい未来への想い」

があるそうです!

CAMに込められた想い
  • Company(伴走):
    CAMは、押し付けるようなやり方で子どもたちに「教える」のではなく、心安らぐ友達のように、子どもたちと同じ呼吸と感情で寄り添います。
  • Ability(能力):
    すべての子どもは、たとえその表現方法が普通の子どもと異なっていても、内なる能力を持っています。CAMは、一人ひとりの子どものペースを尊重し、その可能性を解き放ちます。
  • Miracle(奇跡):
    奇跡とは、大きな前進ではありません。子どもが相手の目を見ること、「お母さん」と呼ぶこと、順番を待つこと、あるいはただ積極的にハグすることを覚えた瞬間のことです。CAMは、どんな小さな一歩も奇跡だと信じています。
  • Cam(ベトナム語でみかんの意味):小さくも、明るく、温かい、甘い未来への希望

改めて、とても素敵な名前ですよね!

キウイくん

学校の様子や立ち上げたサイトの様子はこちらからご確認いただけます。

出会いと支援のきっかけ

2024年の5月、私がベトナムに滞在していた際、偶然Thanh先生と知り合いになりました。

滞在中は、何かと気にかけてくれ、現地文化の体験や理解につながる機会を多く設けていただきました。

僕自身もお礼に何か恩返しがしたいと考えていたところ、Thanh先生が学校を設立するということだったので、協力を申し出ました。

ベトナムの自閉症支援の課題

ベトナムの自閉症支援の課題はとても複雑です。

あくまで僕個人の見解ではありますが、現場を見ていて感じたのは、「家庭の負担」・「経済的な制約」・「先生の人材不足」という3つの課題が相互に絡み合っているということでした。

🏠 家庭の課題

支援が必要な子どもは、癇癪を起こしたり突発的な行動をとることも多く、家庭でのケアには大きなエネルギーが必要です。

そのため、お母さんや家族が仕事に出ることが難しくなったり、正しい対応方法を学ぶ機会が限られていたりします。

結果として、精神的にも経済的にも家庭が追い詰められるという現実があります。

👩‍🏫学校側の問題

一方で、学校側にも深い悩みがあります。

特別支援教育の専門人材を確保することが難しく、先生の数が限られてしまうため、受け入れられる子どもの数にも制約が生じます。
資金的に余裕がない学校では、授業料を上げにくく、結果として先生の待遇改善も進まないという負のループが生まれています。

⚖️ 両者の狭間にある現実

家庭も学校も、どちらも苦しんでいる。

お互いを責めることなく、どうにか子どもたちの未来を支えようとしている──

その姿を目の当たりにして、胸が締めつけられる思いがしました。

※あくまでも、現場を見て僕が個人的に感じたことです

僕にできること

本来であれば、授業料を下げる仕組みづくりや、寄付金を集める活動のほうが、根本的な支援につながるのかもしれません。

ただ、今の僕にできることは限られています。

だからこそ、現地の先生や保護者の「想いを伝える場」を作ることが、第一歩だと感じました。

その思いから、学校のWebサイト制作と記事制作の支援を行いました。

この取り組みが、現地の人たちが自ら発信し、支援の輪を広げていく“きっかけ”になればと願っています。

今後の展望

こういった体制構築は、一度作って終わりではありません。

今後は、Web運営のサポートを続けながら、寄付金や経済的支援の仕組みづくりも模索していきたいと思っています。

そしてプロジェクトを通して、「魚をあげるのではなく、釣り方を教える」という考え方を、より具体的な形で実現していけたらと考えています。

もし、この想いに共感し、何かの形で関わってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらからご連絡ください。

小さな一歩が、大きな支援の輪につながると信じています。

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この記事を書いた人

SNSマーケター/動画編集ディレクター
大学卒業後、約2年半、京都にてSNSマーケターとして活動。
商品を販売するためのコンセプト作りや視聴者を惹きつけるための構成作りが得意。
まだまだ仕事と呼ぶには程遠いですが、絵本作りも行っています。

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