動画編集の作業で一番嫌いな作業は何ですか?
僕にとっては、かつてはダントツでテロップ作成でした。
ただ、最近ではこのテロップ入れが好きな作業に変わってきています。
それは、「要約テロップを作るようになったから」です。
かつて、フルテロップの文字起こししかできない頃の自分はこんな悩みを抱えていました
- ただ話していることを文字起こしをするだけで、自分にしかできない価値を生み出しているのだろうか?
- 大量生産の動画と同じなのではないだろうか?
- フルテロップ、めちゃくちゃ大変…
それが要約テロップができるようになった今は、
「動画の差別化を図ることができる」
「より見やすい形に変換して付加価値を生み出している」
など、制作面での自分の強みや価値を感じられるようになりました。
何より、綺麗に整理できた時はすごく嬉しいですし、動画がより視聴しやすくなったという自負があります。
ただ、「要約テロップの魅力はわかっているけど、実際にどうすればいいのか分からない…」という方も結構いるのではないかと思います。
そこで今回は、要約テロップを作る上でのポイントについてまとめてみました。
大前提:動画の魅力を理解する
要約テロップを作る上で、最も大事なことがあります。
それは、「動画の魅力を理解する」ということです。
場合によっては、ただの文字起こしにすることが正解になるケースもあります。
例えば、出川哲朗さんの「充電させてもらえませんか?」などは、僕が拝見する限り、「文字起こしのフルテロップ」という形が取られていると思います。
あれは、出川さん自身のキャラクター(噛みやすさや親しみやすさ)だったり、ゲストさんとのやり取りだったりが魅力的だからこそ、あの形をとっています
キウイくんバイク移動の様子を後ろから撮影するだけでは、シーンによっては映像が退屈になってしまうよね。
そうなると、出川さんとゲストさんとのかけあいや、ありのままの様子は大切な情報になるよね!
ポイント1:逆接の接続詞に注意
ひとつ目のポイントが、「逆接の接続詞に注意する」ということです。
キウイくん「だが」や「けど」のような言葉だね!
例えば、昨日、天気が悪かったので心配していたんですけど → 昨日は天気が悪かったので心配していた
昨日は天気が悪かったので心配していたんですけど/今日は晴れて良かったのように、「/(スラッシュ)」で改行して2行表示にしているテロップです。
これは、2行表示にするのではなく、
昨日、天気が悪かったので心配していた 今日は晴れて良かった
のように、2つのクリップに分けて1行ずつ表示することで、逆接の余韻を「間」という形で表現することができます。
※昨日は天気が悪かったので心配していたもこの先の内容を意識していくと、昨日は天気が悪くて心配くらいに収まるようになっていきます
ポイント2:「です」「ます」を言い切りに
ふたつ目のポイントが「言い切りの形にすること」です。
一番簡単なのは、「『です』『ます』をなるべく使わない」というイメージを持つことです。
例えば、「今日は晴れて良かったです」というセリフも、「今日は晴れて良かった」という形にします。
ポイント3:口癖を文字起こししない
3つ目のポイントが、「口癖を文字起こししない」というものです。
いくつか例を挙げると「まあ」や「なんか」、「ちょっと」などです。
昨日、ちょっと釣りに行こうと思って → 昨日、釣りに行こうと思って
ポイント4:仮定の「〜たら」を言い切りの形に
ここから少しハードルが上がります。
仮定の「〜たら」も、言い切りの形にしたほうが綺麗に見えることが多いです。
髪を切りに行こうと思ったら、店が閉まっていた → 髪を切りに行こうと思った 店が閉まっていた
ただ、全部のケースで当てはまるわけではないです。
例えば、髪を切りに行こうと思って、床屋さんに電話したら繋がらなかったという発言があったとします。
この場合、
昨日髪を切りに行こうと思った 床屋さんに電話したら… 繋がらなかったと文字起こしする場合もあれば、
昨日髪を切りに行こうと思った 床屋さんに電話 繋がらなかった
この辺は動画の雰囲気や流れ、編集テイストを見ながらになるかと思います。
ポイント5:「ので」の省略・言い換えを判断する
「ので」は、基本的には省略でいいと思いますが、言い換えやあえて残すという判断が必要な場合もあります。
また別の機会にお知らせできればと思っているので→別の機会にお知らせしたい誤解される方も多いと思いますので→誤解される方も多い
雨が降っているので中止になった→雨で中止人手不足なので営業時間を短縮→人手不足で営業時間を短縮準備が間に合わないので延期→準備遅れで延期準備が間に合わず、延期
考え方としては、
- 理由と結果の関係をちゃんと見せたい時 → 残すまたは言い換え
- 消すと理由なのか、ただの並列なのかわからなくなる場合→残すまたは言い換え
- 消しても問題ない→省略
急増しているので注意が必要誤解を招くので修正した誤解防止のため修正被害が広がっているので対策強化
AなのでB→AでBAなのでBした→Aを受けBAなのでBする→AのためBAなので注意→Aに注意Aなので必要→Aが必要
ポイント6:過去形の助動詞や語尾を省く
過去形の助動詞や語尾も、多くの場合省くことができます。
新商品を発表した→新商品発表会議で方針を決定した→会議で方針決定売上が前年比20%増加した→売上 前年比20%増現地で調査を行った→現地調査
目安として、「〜した」を消して、名詞だけでニュース見出しっぽく読めるなら消してOKだと思います。
例えば、「明らかになった」は「明らかに」で止めると不自然に見えることがあります。
その場合、「明らかになった」とそのまま残してもOKですし、「判明」などのように言い換えるのもOKです。
ポイント7:「思います」の扱い
「思います」は、要約テロップでは、削ったり、言い換えをするケースが多いです。
ただし、発言者の主観・予測・弱さを示す役割がある時だけ残す、という考え方がわかりやすいです。
これはかなり重要だと思います→かなり重要今後さらに伸びると思います→今後さらに伸びる可能性早めに対応した方がいいと思います→早めの対応が必要この方法が一番いいと思います→この方法が最適
- 確度が低い →
〜か/〜の可能性 - 意見である →
〜との見方/〜と評価 - 提案である →
〜すべき/〜が必要 - 感想である →
〜と感じる/印象
つまり、
「思います」を消しても、断定に見えて問題ない内容なら消す。
消すと断定しすぎになるなら、可能性 〜か 見方 などに置き換える。
個人的には、要約テロップでは 「思います」をそのまま残すより、確度に応じて“見出し語”に変換する意識でテロップを入れています。
