最近気づいたことがあります。
それは、「多くの方が、視聴者に選ばれるサムネイルの作り方をしていない」ということです。
僕もかつては同様の悩みを抱えていましたが、いくつかのポイントを意識し始めてから、視聴回数は約1.6倍、登録者の増加数は約2.1倍くらいの違いが出ています(詳細は本記事後半に記載)
今回は、自身の失敗経験も交えながら、
・埋もれるサムネイルと伸びるサムネイルの違い
・改善例
について解説します。
視聴者に選ばれるサムネイルの二つのポイント
特によく見かけるのが、「コツ」「理由」「ポイント」などを前面に出してしまうパターンです。
もちろん、内容によっては「理由」そのものを知りたい場合もあるでしょう。
ただ、多くの場合、これらの言葉だけでは、視聴者にとってのベネフィットが十分に伝わりません。
例えば、「YouTubeが伸びない理由」という動画を見れば、伸びない理由はわかるかもしれません。しかし、それだけでは「どうすれば自分のYouTubeが伸びるのか」まではイメージしにくいですよね。
それに対して、「ここを意識すると、YouTubeは伸び始めます」という表現なら、動画内で紹介するポイントを押さえることで、自分のYouTubeが伸びる未来をイメージしやすくなります。
ポイントは、次の二つです。
① 視聴後の変化をイメージしてもらえる訴求になっているか
② 視聴者が「自分にも実践できそう」と思えるか

ベネフィットを伝えるだけでは、まだ足りない
ただし、この二つだけを意識すると、陥りやすい落とし穴があります。
得られる変化を伝えようとするあまり、何をする動画なのかが抽象的になってしまうことです。
例えば、「これをやれば、YouTubeが伸びる!」という表現はまさにこれです。
「YouTubeが伸びる」という変化は伝わりますし、何か一つ実践すればよさそうにも感じます。
ただ、「これ」が何を指しているのかはわかりませんよね。
量をこなす話なのか、AIを使う話なのか。
それによって、視聴者の興味も、実践できそうかどうかの判断も変わります。
実は、先ほど紹介した「ここを意識すると、YouTubeは伸び始めます」という表現も、この落とし穴にはまっています。

確かに「YouTubeが伸びない理由」よりも「視聴後の変化」は伝わりますが、「ここ」の中身が見えないため、まだ改善の余地があるんです。
そこで、得られる変化に加えて、何を実践するのかも具体的に伝えます。
その際、「コツ」「方法」「理由」といった言葉を使う必要はありません。
キウイくんこうした言葉を使わなくても、動画で扱う具体的な内容をイメージしてもらうことは可能だよ!
例えば、動画の内容がサムネイルの文字数についてなら、
「サムネの文字を減らすと、YouTubeは伸び始めます」
という形です。

「方法」とは書いていませんが、「サムネイルの文字を減らす話であること」と「それによってYouTubeの伸びが期待できること」の両方が伝わります。
キウイくんイメージは、「どれだけ”具体的な期待値”を挙げられるか」。
そのために、多角的に捉えられるかが大事だよ!
大切なのは、視聴後の変化について、どれだけ具体的な期待を持ってもらえるかです。
「何についての動画なのか」「何を実践するのか」「その結果、どう変わるのか」。こうした複数の視点から伝えることで、動画を見る価値がイメージしやすくなります。
さらに、自分のサムネイルを思い浮かべながら「これなら試せそう」と判断してもらいやすくなります。
「方法」や「理由」を前面に出しすぎないことと、動画の内容をイメージさせないことは別だと考えてください。
もちろん、すべてを文字で説明する必要はありません。背景やイラスト、比較画像などで、実践する内容の可視化というテクニックもあります。
その他効果のあった施策
メッセージをポジティブにする
今回の改善の中でも、特に手応えを感じたのが「メッセージをポジティブにすること」です。
サムネイルでは、不安や損失を強調する「ネガティブ訴求」を推す声もよく聞きます。僕も少し前までは、これを意識していました。(行動経済学の「損失回避理論」です)
ところが、あるとき、自分のチャンネルではポジティブなメッセージの動画のほうが伸びていることに気づいたんです。
例えば、「これをしないと英語が伸びない」よりも、「これをすれば英語力が上がる」と伝えるイメージです。
ここからは僕自身の考察ですが、不安を強調しすぎると、視聴者が「自分には無理かもしれない」と感じてしまうこともあるのではないかと思っています。
似たような不安をあおる表現に、見疲れている方もいるのかもしれません。
もちろん、ネガティブ訴求をまったく使わないわけではありません。注意喚起の動画など、リスクを前面に出す必要がある場合もあります。
ただ、今は「ネガティブにしたほうが伸びる」と一律に考えるのではなく、動画の内容と、視聴者にどう受け取ってほしいかを踏まえて選んでいます。
必要以上に「簡単にできる」と言うのも違うと思いますが、「自分にもできそう」「試してみたい」と前向きになれる伝え方は、大切にしたいと思っています。
AIコンテンツも増えている時代だからこそ、視聴者の心を意識した訴求が求められているのかもしれません。
ビフォーアフターについて
ここまで書いてあることを実践した結果を紹介したいと思います。
| 指標 | 改善前(前年同期間) | 改善後 |
|---|---|---|
| 視聴回数 | 41,712回 | 66,132回(約1.59倍) |
| 登録者の増加数 | +163人 | +346人(約2.12倍) |
| インプレッション数 | 607,134回 | 689,163回(約1.14倍) |
| クリック率 | 5.1% | 6.9%(+1.8ポイント) |
| 投稿頻度 | 週に1回 | 2週に1回 |
| 計測期間 | 8か月 | 8か月 |
投稿頻度を半分にしたにもかかわらず、視聴回数は約1.6倍、登録者の増加数は約2.1倍になりました。
もちろん、テーマや動画の内容なども影響するため、すべてがサムネイルの改善だけによる成果とは言い切れません。
それでも、投稿本数を増やすことだけに頼らず、一本ごとの見せ方を見直す価値はあると感じています。
最後に
今回は、選ばれるサムネイルの作り方について解説しました。
ただし、サムネイルで期待を高めても、中身が伴っていなければ意味がありません。コピーで約束した変化を、動画の内容で裏づける必要があります。
逆に言えば、「こう言い切れる企画を作ることが大切」とも言えます。
よく言われる「サムネイルから作れ!」という言葉も、こうした考え方を指しているのだと思います。
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